前回に引き続き、今回は、当院で行っている手術について簡単にご説明いたします。
手術内容についてはホームページでもご説明しておりますが、当院ならではの特徴をご説明いたします。
⑴「痛みの少ない」日帰り白内障手術
日帰り白内障手術を行っているクリニックは他にもありますが、当院では「痛みの少ない」白内障手術を特に心掛けております。
同じ5,6分の手術でもなるべく痛みがない方がいいですよね?
患者様にとって「痛みの少ない手術」をどうやって実現できるか、それを勤務医時代からずっと考えてきました。麻酔が効いている間に手術が短時間で終わる、それは当たり前にできなくてはなりません。その短時間の手術においてたくさん気をつけていることがあります。
最新の高性能な手術器械を使用することはもちろん、その上で手術器具の操作を正確に行い不必要に組織にダメージを与えないようにすること。白内障手術をする際に作る「創口」の作り方を綺麗にすることで器具の出し入れをスムーズにすることができます。「創口」作成に命をかけていると言っても過言ではありません。また、白内障手術中には目の中の圧力を一定に保つように器械の設定をするのですが、急激な圧力の変化があると痛みを感じやすくなります。当院では最新式の手術器械を導入し、圧力の急激な変化を起こさないよう、こだわり抜いて器械の設定を行っております。こうしたことにより患者様の「痛み」を軽減できていると考えております。
さらに、患者様の「痛み」は、不安や恐怖などがあるとより感じやすくなります。当院ではできるかぎり不安や恐怖を取り除けるよう、手術前検査の時に患者様へ丁寧にご説明しております。手術時には、当院精鋭の看護師たちが患者様に安心して手術をお受けいだける環境を作るだけでなく、院長が頻繁に患者様へ声がけさせていただき、より安心していただけるよう努めております。
当院ではこのようなことを意識して、毎回の手術に臨んでおります。手術をお受けいただいた患者様からも「全然痛みがなかった」「安心して手術を受けることができました」とお喜びの声をいただいております。
今後も日々、より「痛みの少ない手術」を心掛けて参りたいと考えております。
「白内障手術受けたいけど怖いなあ」「痛かったらどうしよう」などお悩みのことがあればぜひ、当院へご相談ください。
⑵ 網膜硝子体手術
「網膜硝子体手術」と聞いて「なんだろう?」と思われる方は多いと思います。
「白内障手術」は今や開業医が日帰りでできる時代になりましたが、「網膜硝子体手術」は手術を行っている眼科の開業医でも実施できるのはごくわずかな施設のみです。
手術の難易度が高く器械も高価なため今までは大学病医院などの施設でしか受けることのできない手術でした。
ではどういった場合に「網膜硝子体手術」が必要になるのでしょうか?
「網膜硝子体手術」は眼の奥の「網膜」の病気に対して行う手術治療のことを言います。網膜前膜、黄斑円孔、糖尿病網膜症、硝子体出血、などなど色々な病気がありそれに対して行う手術です。各疾患についてはまた別記事でご説明しますが、当院で行っている「網膜硝子体手術」の特徴を簡単にご説明します。
<最新の網膜硝子体手術器械>
当院ではコンステレーションという大学病院で使われている手術器械を導入しております。眼の中には硝子体という卵の白身のようなドロッとした物質が入っているのですが、これを安全に、かつ素早く処理しなければなりません。それを行うのが硝子体カッターという器械なのですが、カッターの刃が1分間に数万回の速度で動きます。硝子体手術ではいかに安定して綺麗に硝子体を処理できるかが鍵となり、この器械を使うことでより安全な手術ができております。
<広角顕微鏡>
眼の手術、特に「網膜硝子体手術」では手術顕微鏡も安定した手術を行うのにとても大切な器械です。
当院で導入している手術顕微鏡は「広角」顕微鏡と言って、通常の手術顕微鏡と比べてとても広い視野で眼の中を隅々まで観察できる超高性能マシンです。
この顕微鏡があるからこそ硝子体の取り残しや手術中に発見すべき別の病気の見落としなどを防ぐことができます。
これらの硝子体手術器械と手術顕微鏡のコンビが安全で安心の「網膜硝子体手術」を可能にさせてくれると思っております。
この2つを備えている施設はそれほど多くないと思っております。
白内障は「見えにくいし、白内障かも?手術してもらおうかな」と考えて来院される方もいらっしゃいますが、「網膜硝子体手術」についてはご自身で手術したいと来院される方はまずいらっしゃいません。
「見えにくい、白内障かな?」と来院され、検査・診察した結果、白内障手術だけでなく網膜硝子体手術も必要な病気だったとわかることが多いのです。
「見えにくい」など眼の自覚症状がある場合にはお気軽に当院へお越しくださいね。